
メタノールは、水蒸気や熱を加えることによって水素と二酸化炭素を発生させます。なので、メタンやプロパンと同じように水素への改質の原料の代表といえるものです。しかし、実はメタノールは水素に変える必要なしに燃料電池に応用することが可能です。
これを、ダイレクトメタノール燃料電池といい、液体であるメタノールは取り扱いが容易なので、特にモバイル機器への応用、燃料自動車に使えるものとして大きな注目を浴びているのです。
2007年以降は、メタノールなどのカートリッジが航空機内に持ち込みOKとなった点が大きな追い風になっています。電解質としては、固体高分子を使うのですが、燃料極側では水素ではなくメタノールが反応します。
結果としては、メタノールと水素から、二酸化炭素と水が生まれることになります。二酸化炭素が生成されるのが気になるところですが、これはメタノールを改質するときにおいても同じですので、やむを得ないものといえますね。
このダイレクトメタノール燃料電池の技術的な課題としては、燃料ロスや不要反応を起こすことや、触媒による強い活性化が必要であったり、電圧のロスが生じやすくなるなどといったものがあります。
作業温度を上げることによって、ある程度はこのような問題も解決するのですが、今度は電解質膜が熱に耐えられえないといった問題が発生するのです。
まだまだ改良する余地が残されていそうなものですね。これからに期待していきたいものですね。
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