
一組の燃料極、電解質、空気極の組み合わせをセルといいます。もちろん、これが原理的な基礎になるのですが、単体のセルだけでは、実際には1ボルト程度の電圧しか得られないため、使い物にはなりません。
これをいくつも直列に並べてスタックとすることで、意味のある発電機になるのです。ちなみに、スタックとは積み上げるという意味があります。
燃料電池は、電池というよりは発電機といったほうがいいものです。平面型のセルを例にしてみると、セルを縦に積んでいくという形を取るわけですが、間に伝導性の高いセパレーターを挟みこんで、そこで電気的に接続することで直列に繋いだことになります。
燃料電池の質量の大半はこのセパレータで占められており、多くのセパレータは、二重構造になっていて、片面ではある方向に気体が流れます。その裏側では、それに対して垂直な方向に気体が流れるといった具合になっています。
これによって、積み重ねた四角柱のある方向からは、水素、一酸化炭素といった燃料を、直交する方向から空気を送り込めるのっで、前者は燃料極、後者は空気極に送られます。
大同特殊鋼は、固体高分子型燃料電池に適した金属素材を開発、製造のための設備を完成させています。この金属をナノクラッドというのですが、これは、特殊なステンレス鋼版表面に、薄い金属を被膜したものです。
こういった技術がセルをスタックにするための技術として用いられています。その他いろいろなメーカーでもこういった技術開発が進んでいるのです。
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