
燃料電池の型として、メタノールを利用したものがあります。これは、ダイレクトメタノール型といって、メタノールと酸素を直接反応させたものが注目を集めています。
しかし、その一方ではメタノールは、熱や水蒸気を加えることにより水素と二酸化炭素を発生させるため、メタンやプロパンと同じように、水素への改質の原料の中心的存在といえるのです。
この改質部分を小型化することができれば、モバイルに応用できる技術であるといえるでしょう。カシオ計算機は、半導体加工技術を用いた、マイクロ改質モジュール技術を応用して、メタノール改質型燃料電池を2006年に開発したと発表しています。
仕組みは、発電セルを20枚重ねた積層構造で、体積が22mlで、約20wという出力を実現させています。体積出力密度は、携帯機器用としては、882w/lと世界最高水準で、現在のリチウムイオン充電器と比較しても、約4倍もの出力を持っているのです。
技術的には、ガス封止機構の小型化や、ガス流路をメタノール改質ガスの特性に合わせて最適化していたり、MEAの一酸化炭素に対する体質改善などといった技術に加えて、各部部材の高密度実装などが行われています。
この改質器は、メタノールから水素を取り出す仕組みを持っているもので、水素の製造と廃棄の無害化を行う、温度センサー、ヒーター、化学反応器をひとつのチップに統合したものです。
高速起動と、内部温度280℃に対して、表面温度を40℃に抑える断熱パッケージが特徴といえるでしょう。
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